男性のニキビ跡(クレーター)は市販薬だけで改善できる?
ニキビの炎症が治まったのに、なかなか消えないニキビ跡に悩んでいませんか?
ニキビ跡に悩んでいる男性は多く、最近は市販薬も販売されているため、購入を考えている方もいると思います。
ニキビ跡は種類によって原因も異なり、その治療方法もさまざまです。
市販薬を試しても効果が感じられない場合もあるため、ニキビ跡の種類や原因をしっかり理解することが大切です。
今回は、ニキビ跡の原因や種類はもちろん、効果的な市販薬、そして美容医療の施術について詳しくご紹介します。
もくじ
ニキビ跡の原因と種類
ニキビ跡を改善するためにも、まずは原因や種類を知りましょう。
赤いニキビ跡
ニキビが炎症を起こすと、毛穴の周りの毛細血管に血液が集中することにより、肌に赤みが生じます。
これにより、ニキビの炎症は治っても、赤いニキビ跡として残ってしまうことがあります。
赤いニキビ跡は、時間の経過とともに目立たなくなることが一般的です。
しかし、半年程経っても赤みが引かない場合は、炎症により皮膚が薄くなっていることが考えられます。
この場合は、自然治癒することは難しく、皮膚科や美容皮膚科で適切な治療が必要です。
また、時間が経つと血液の酸化により、赤黒い色に変色することもあります。
赤黒いニキビ跡は炎症によるダメージが強いため、早めに治療を受けることで、悪化を防ぐことができます。
また、ニキビ跡をむやみに触ると症状が進行する可能性があるので、刺激を避けることも重要です。
色素沈着ニキビ跡
色素沈着のニキビ跡は2つの原因が考えられます。
紫や赤黒い色素沈着
ひとつは、先ほど説明した赤ニキビによる色素沈着です。
ニキビが激しい炎症を起こすと、肌表面だけでなく、真皮と呼ばれる深い部分までダメージを受けてしまいます。
これにより、真皮層の中に存在する毛細血管が壊され、血液が組織周辺に出てしまうことが原因です。
さらに、紫や赤黒い色素沈着になってしまう理由は、ヘモグロビンという色素が関係しています。
ヘモグロビンが酸素を失うことで赤みをなくし、紫や赤黒いニキビ跡として肌に残ってしまうのです。
メラニンによる色素沈着
もう一方は、ニキビ跡がシミのように茶色くなった色素沈着です。
茶色い色素沈着の原因は、日焼けによるシミと同様にメラニンが関係しています。
ニキビの炎症が起こると、肌を守るために活性酸素が発生し、大量にメラニンが生成されることが原因です。
そのため、ニキビが治っても茶色のニキビ跡として残ってしまう可能性があります。
また、肌の表面だけでなく、真皮までメラニンが沈着すると、自然治癒やスキンケアで改善することは難しくなります。
クレーターニキビ跡
ニキビが治っても、肌の表面が凸凹としたクレーター肌になることがあります。
クレーター肌は、炎症の強いニキビによって、肌の真皮層までダメージを受けることで起こります。
ニキビ跡のクレーターは、大きく分けて3つに分類されているため、それぞれの特徴を確認してみましょう。
アイスピック型
まるでアイスピックで指したような鋭い凹みが特徴のクレーターです。
直径は2mm以下とかなり細いですが、凹みが深く真皮層より奥に到達しています。
そのため、他のクレーターに比べて治療が難しいタイプです。
ボックスカー型
クレーター肌に最も多いタイプで、浅く広い凹みが特徴的です。
底面が平坦であり、円形や楕円形の形をしています。
周りの皮膚との境目が分かりやすいため、メイクでは隠しにくいタイプのクレーターです。
ローリング型
直径が4〜5mm以上の大きな凹みが特徴のクレーターです。
楕円形の形状が多く、緩やかな凹みをしています。
波打つような凹凸があるため、肌全体の改善が必要になります。
そもそも市販薬と医薬品の違いは?
市販薬と医薬品は、同じ効果が示されていても、成分や含有量、効き目が異なる場合があります。
適切に症状を改善するためには、それぞれの違いを理解しておくことが重要です。
医薬品
医薬品は、医師の判断が必要な薬です。
医師の診察により、薬が必要と判断されると「処方箋」を受け取ります。
この処方箋を薬剤師のいる薬局や病院で渡すことで、薬を処方してもらえます。
医薬品は市販薬より効果がありますが、副作用にも注意が必要です。
そのため、医師から処方された薬は、用法・用量を守り、適切に服用することが決められています。
市販薬
ドラックストアで発売されている市販薬は、自分で選んで購入できる薬もありますが、薬剤師の説明が必要な薬も販売されています。
市販薬は副作用の強さによって分類されており、特に副作用の強い「要指導医薬品」と「第1類医薬品」は、購入する際に薬剤師からの説明が必須です。
医薬品に比べると効果は穏やかですが、副作用が全くないわけではないので注意が必要です。
市販薬は、軽い症状の段階で使うことを目的として販売されています。
症状によっては十分な効果が期待できるので、正しく使用するようにしましょう。
ニキビ跡は市販薬で治せる?
比較的手に入りやすい市販薬でニキビ跡を治したい方もいると思います。
ニキビ跡の状態によっては、市販薬で改善できる場合もあるので、確認してみましょう。
赤いニキビ跡
肌の炎症により赤くなったニキビ跡は、市販薬で改善する可能性があります。
特に「ビタミンC」が配合されているものは、肌の赤みや炎症を抑えてくれる効果があります。
さらに、肌のターンオーバーを促進する「ヘパリン類似物」もおすすめです。
ヘパリン類似物は、保湿力にも優れているため、肌のバリア機能も高めてくれます。
色素沈着ニキビ跡
色素沈着によるニキビ跡も、市販薬で改善される可能性があります。
例えば、シミのような茶色の色素沈着には、メラニンを抑えるアイテムがおすすめです。
特に「ビタミンC」と「L-システイン」はメラニンの生成を抑え、新しいニキビを防ぐ効果があります。
そのため、繰り返すニキビに悩んでいる方にも効果が期待できます。
クレーターニキビ跡
肌の深部までダメージを受けたクレーター肌は、市販薬の改善は期待できません。
クレーターのように肌の真皮にダメージが生じると、基本的に薬で治すことは難しくなります。
そのため、根本的にクレーター肌を改善するには、美容医療の施術が必要です。
美容医療の施術は、肌の真皮までアプローチすることが可能なため、高い効果を実感することが出来ます。
これ以上、肌の状態を悪化させないためにも、早めの治療をおすすめします。
クレーターニキビ跡は美容医療で治そう!
ニキビ跡によるクレーター肌は、市販薬では効果が期待できないことをお伝えしました。
ここでは、クレーター肌に効果的な人気の施術をご紹介します。
どれも高い効果が期待できるため、ぜひ最後までチェックしてみてください。
ポテンツァ(CPチップ)
ポテンツァは、肌の真皮層まで微細な針(マイクロニードル)を刺し、針先から高周波RFを照射する施術です。
皮膚に細かい穴を開けることで自然治癒力を促し、高周波の熱により表皮を損傷させることなく、真皮層にアプローチすることが可能なマシンです。
そのため、肌の真皮層までダメージを受けたクレーター肌にも、高い効果が期待できます。
さらに、ポテンツァは悩みに合わせた特殊なチップを使用することで、より効果的な施術を行うことができます。
特に、真皮層にダイレクトに薬剤を導入できる「ポテンツァCPチップ」は、治療が難しいクレーター肌に効果的です。
高周波の熱エネルギーにより、出血も最小限に抑えられるため、ダウンタイムも短縮することができます。
しっかりと効果を実感しやすく、ダウンタイムも比較的短い施術なので、根本的にクレーター肌を治したい男性におすすめです。
ダーマペン
ダーマペンもクレーター肌に効果的な施術のひとつです。
ポテンツァと比較されることも多いですが、ダーマペンは微細な針を皮膚に刺すことで「自然治癒力」を高める施術になります。
ポテンツァのような高周波による照射や、薬剤を真皮層に導入するドラックデリバリーシステムは搭載されておらず、いたってシンプルな治療です。
しかし、ダーマペンは針の長さを調節できたり、ペン型タイプであることから小鼻などの細かい部分にも対応できます。
ポテンツァは効果は実感しやすいですが、費用が高いことが難点なため、費用を抑えたい方にはダーマペンがおすすめです。
どちらもクレーター肌の治療には適しているため、迷われる方はカウンセリングで相談してみましょう。
水光注射
水光注射は、極細の針を使用し、肌に美容成分を含む薬剤を導入する施術です。
導入する薬剤は、肌の状態によって選択できるため、悩みに合わせて効率よく改善することができます。
肌に浸透しやすいヒアルロン酸やビタミンなど、高濃度な美容成分をダイレクトに肌へ届けるため、ハリやツヤを回復したい方にもおすすめです。
水光注射は、皮膚を吸引しながら薬剤を導入することで、肌に均一に浸透させることができます。
そのため、凸凹としたクレーター肌にも効果的です。
また、当クリニックで使用している最新の水光注射は、痛みが非常に少ない点も男性に人気のポイントです。
ニキビ跡によるクレーターはPSCforMENへ!
今回は、クレーター肌に効果的な施術を中心にご紹介いたしました。
ニキビ跡によるクレーターは、市販薬では改善できないことから、早めの治療をおすすめします。
当クリニックではニキビ跡を綺麗にするだけでなく、ニキビのなかった頃の肌を取り戻せるように最善の努力を致します。
また、肌の状態に合わせた最適な治療プランをご提案しますので、男性の方もぜひ気軽にご相談ください。
#ニキビ跡 #クレーター #市販薬
クレーター肌に悩む男性によくある質問
Q.クレーター肌の治療はどれくらいかかりますか?
A.クレーターの状態にもよりますが、1年程度の治療期間が必要になることも少なくありません。
Q.施術中に痛みがあるか気になります
A.ポテンツァやダーマペンなど、針を使う施術は痛みはゼロではありませんが、麻酔クリームや表面麻酔により軽減されます。痛みが不安な方は事前にお伝えください。
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TEL 06-6940-7101
FAX 06-6940-7102
受付時間 10:30〜19:00 (完全予約制)
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑 峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医