汗をかくとニキビは増える?それとも減る?
「汗をかくとニキビが悪化する?」「それとも良くなる?」という疑問をお持ちの男性の方もいらっしゃるでしょう。
実は、汗は肌にとって大切な働きをしています。
しかし、ただ汗をかけばいいというわけでもありません。
汗を放っておいたり、間違ったケアをしたりすると、かえってニキビが悪化してしまう原因になります。
この記事では、汗とニキビの意外なつながりや、ニキビ予防に役立つ汗の正しいケア方法を紹介します。
セルフケアで改善がみられない場合の医療機関での治療法もまとめましたので、最後までご覧ください。
もくじ
ニキビを治すには汗をかいたほうがいい?
汗をかくことによって、ニキビが改善する傾向があります。
ただし、汗をかいたあとは肌トラブル防止のためにしっかりと拭き取る必要があります。
汗を拭き取らず、そのままにしておくと、ニキビが悪化する可能性があるので注意しましょう。
ニキビを治すのに汗をかくといい理由
汗が皮脂や汚れを取り除く
汗には水分のほか塩分や尿素が含まれ、皮脂と混ざり合うことで、皮膚表面に皮脂膜を作ると言われています。
皮脂膜は肌を守る役割を果たしますが、汗をそのままにしておくと肌がアルカリ性に傾いて、刺激を受けやすい環境になるでしょう。
また、汗の蒸発によって肌の水分も一緒に失われ、肌が乾燥しやすくなる可能性があります。
さらに、汗を放っておくと常在菌のバランスが崩れ、肌トラブルの原因となります。
そのため、毛穴の汚れや詰まりを防ぐには、普段の洗顔や保湿が大切です。
汗をかいた後は濡らしたタオルで優しく拭き取り、その後に保湿を心がけて肌の健康を保ちましょう。
汗が肌のpHバランスを整える
汗は肌のpHバランスを整え、弱酸性(pH4.5〜6.0)を保って、肌の健康を守る大切な働きをしています。
汗に含まれる塩分や尿素は中性から弱酸性で、肌を健やかに保つ働きがあります。
ただし、汗を長時間そのままにしておくと成分がアルカリ性に変化し、肌トラブルを引き起こすでしょう。
例えば、洗顔直後は一時的にアルカリ性になりますが、肌は時間とともに自然に弱酸性に戻ります。
しかし、汗を長く放っておくと水分が失われ、酸性バランスが崩れて肌トラブルの原因となるのです。
なので、汗をかいたらこまめに拭き取り、しっかり保湿を心がけて、健やかな肌を保ちましょう。
汗が出るとニキビができやすい理由
汗が出ると、ニキビができやすいサインなので気を付けたいです。
汗が多く出ると、体を冷やすために皮脂の分泌量も増え、毛穴が詰まりやすくなります。
また、汗に含まれる塩分やアンモニアが肌に長時間残ると、肌荒れを引き起こす原因になるのです。
例えば、汗をかきながら運動を続けると、皮脂と汗が混ざり合って毛穴が塞がれます。
汗を拭かずにそのまま放っておくと、菌が増殖しやすい環境ができ、肌が赤くなったり腫れたりします。
汗をかいたらこまめに拭き取るのが、ニキビを予防する第一歩です。
汗以外でニキビができる原因
ニキビは、毛穴に皮脂や古い角質が詰まり、アクネ菌(ニキビの原因となる菌)が増えて起こります。
赤みや腫れといった炎症は、複数の要因が重なって現れるのです。
ここでは、ニキビができる要因について解説していきます。
環境要因(紫外線・冷房・マスク)
肌は日々、紫外線や冷房にマスクなどの環境要因から刺激を受け、それらがニキビや肌荒れの原因になる可能性があります。
紫外線を浴びると肌は乾燥します。
すると、肌を乾燥から守るために皮脂の分泌量が増え、その結果毛穴が詰まりやすくなる傾向があります。
また、冷房やマスクによる乾燥も肌の皮脂分泌を増やす原因です。
マスクは長時間の着用で肌をこすったり蒸れさせたりして、菌が増殖しやすい環境を作ります。
そのため、1日に2〜3回の交換をおすすめします。
食生活の乱れ
食生活の乱れは肌荒れやニキビの大きな原因です。
甘い物の食べすぎは血糖値を上昇させ、皮脂の分泌を増やす傾向があります。
さらに、肉や揚げ物などの脂っこい食事も過剰な皮脂分泌の原因となるため、ニキビを悪化させる可能性があります。
チョコレートやスナック菓子は糖質が多く含まれており、肌トラブルを引き起こしやすい食品であるため、食べ過ぎには注意が必要です。
ニキビを予防するには、日ごろからバランスの良い食事を心がけてください。
間違ったスキンケア
間違ったスキンケアは、肌を傷つけ、ニキビを増やす原因となる可能性があります。
強く顔を洗いすぎると肌の潤いが失われ、必要以上に乾燥してしまいます。
乾燥した肌は余分な皮脂を出してしまい、ニキビができやすい状態になるでしょう。
洗顔は1日2回、ぬるま湯で手のひらいっぱいに泡立てた洗顔料を使い、やさしく洗うように心がけてください。
洗顔後は肌に合った化粧水や乳液で保湿を徹底しましょう。
ストレス
ストレスは肌荒れやニキビを悪化させる可能性があります。
強いストレスを感じると、ホルモンバランスが乱れて皮脂が増加する傾向があります。
また、体の抵抗力も弱まり、肌の上で菌が増えやすくなるでしょう。
また以下の要因もストレスを溜める要因となります。
・睡眠不足
・運動不足
ストレス解消には、1日30分の軽い運動や十分な睡眠をとりましょう。
また、趣味の時間や深呼吸など、自分に合ったリラックス方法を見つけることも大切です。
肌の健康を保つためにもストレスを溜めてから発散するのではなく、日頃から適度にストレス解消するように心がけましょう。
ニキビを防ぐための毎日のお手入れ
ニキビを防ぐには、毎日の肌のお手入れが大切です。
洗顔や保湿、日焼け対策などのケアを丁寧に行い、生活リズムを整えていきましょう。
ここではニキビを防ぐために欠かせない日常のお手入れを紹介していきます。
正しい洗顔
汗をかいた後は、洗顔を行い、肌を傷めないよう、やさしく洗うことが大切です。
強く洗いすぎると必要な皮脂まで失われ、かえってニキビができやすくなる可能性があります。
毎回、洗顔剤を使用すると、余分な皮脂まで落としてしまうため、汗をかいたあとは水やぬるま湯で優しく洗顔しましょう。
摩擦を避け、やさしく洗うことが、肌トラブル予防につながります。
徹底的な保湿
汗をかいた後に顔を拭き取ったり洗顔を行った後は、保湿の徹底が大切です。
洗顔後の肌は水分を失いやすく、乾燥を防ぐには早めの手入れが欠かせません。
肌が乾燥すると余分な皮脂が分泌されるため、化粧水や乳液でしっかりと潤いを補いましょう。
化粧水は500円玉大、乳液は真珠1つ分を目安に、手のひらでやさしくなじませるのがおすすめです。
自分の肌に合った化粧品を使い、毎日丁寧にお手入れすることで、健やかで潤いのある肌を保てます。
汗の拭き方
汗は放置せず、できるだけ早く・優しくていねいに拭き取ってください。
汗には塩分やアンモニアが含まれており、放置すると肌への刺激となり肌荒れの原因となります。
そのため、汗をかいたらできるだけ早く清潔なタオルで優しく押さえ拭きをするように心がけましょう。
外出先では汗拭きシートを使うと便利ですが、敏感肌の人は刺激の少ないものを選びましょう。
清潔なタオル等で汗をこまめに拭き取って、健やかな肌を保ちましょう。
紫外線対策の徹底
紫外線対策は、一年中欠かさず行うのが肌を守るために欠かせません。
強い日差しは肌へのダメージの原因となり、肌を守る機能を弱めてしまいます。
紫外線は夏だけでなく一年を通して降り注いでいるため、常に対策を心がけましょう。
以下のような紫外線対策をおすすめします。
日焼け止めは外出30分前に塗り、2〜3時間ごとに塗り直す
帽子や日傘を使用する
日ごろから紫外線対策を徹底することがニキビの予防・改善に効果的です。
生活習慣の改善
生活習慣の改善によって、汗をかいた際のニキビの発生を抑制する効果が期待できます。
質の良い睡眠と栄養バランスの取れた食事は、肌の調子を整えるために欠かせません。
不規則な生活や栄養の偏りは、肌荒れやトラブルの原因となります。
以下を参考に生活習慣の改善をしましょう。
・決まった時間に就寝起床する
・3食バランスの取れた食事をする
・1日10分でもいいので運動を行う
運動が難しい方は湯船に浸かって、肌の代謝を高めることもおすすめです。
毎日の小さな積み重ねが、きれいな肌につながります。
医療機関への受診
ニキビがセルフケアでなかなか良くならないときは、早めに医療機関を受診してください。
医療機関では、医師が肌の状態を診察し、症状の原因に応じた治療法を提案してくれます。
セルフケアでは難しい症状でも、医師による適切な治療で改善が見込めます。
医療機関への早めの受診と継続的な治療で、ニキビのない健やかな肌を取り戻しましょう。
医療機関でニキビを治す方法
セルフケアや保険診療による治療だけでニキビが良くならない場合は、美容クリニックでの治療も選択肢の一つです。
最新の医療機器や薬による治療で、ニキビの改善だけでなく、根本的にニキビが出来にくいような治療を受けることができます。
ポテンツァ(POTENZA)
ポテンツァは極細針と高周波で肌の奥まで働きかけ、ニキビの改善や予防に効果が期待できる施術です。
ポテンツァはニキビの原因となる皮脂腺に直接ダメージを与えるため、ニキビが生じにくい状態が作り出せるでしょう。
ポテンツァによって破壊された皮脂腺は再生する可能性は低いと言われており、ニキビそのものができにくくなるのが魅力の施術です。
また、施術時の痛みが少なく、ダウンタイムも少ないのがメリットです。
根本からニキビ治療ができるため、なかなかニキビが治らないとお悩みの方におすすめの施術です。
イソトレチノイン(ニキビ治療薬)
イソトレチノインは重度のニキビや再発を繰り返すニキビを綺麗に改善する内服薬です。
ビタミンA誘導体の一種で、皮脂の分泌を抑え、毛穴の詰まりを解消することが期待できます。
さらに、肌のターンオーバーの乱れを整え、ニキビができにくい肌になる効果も考えられます。
治療期間は4〜6か月で、1〜2か月目から効果を実感する人も多い傾向です。
服用は医師の指導のもとで行うため、安全にニキビの改善が進められます。
イソトレチノインによるメンズニキビ治療の症例写真
イソトレチノインを6カ月間服用された男性の方の症例写真を紹介します。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、ターンオーバーの乱れの改善や古い角質を取り除き、毛穴の詰まりの軽減によってニキビの改善が期待できる施術です。
専用の薬剤を使って表面の古い角質を溶かし、ターンオーバーの乱れの改善を促進します。
肌のキメが整い、ニキビやくすみの改善が期待できるでしょう。
施術後に肌の赤みが生じることがありますが、2~3日程度で治まります。
費用が比較的安価に設定されていることや、短時間で終わる施術のため、お手軽に受けることができる施術です。
まとめ
今回は汗をかくことがニキビにいいのかを解説してきました。
汗をかくことでニキビにはいい影響を与える一方、汗の処置を怠るとニキビを悪化させる可能性があります。
洗顔と保湿は丁寧に、日焼け止め対策も欠かさず、規則正しい生活を心がけましょう。
それでもニキビが改善しない場合は、医療機関を受診するのも一つの手です。
肌質は人それぞれ異なるので、自分に合ったお手入れ方法を見つけることが大切です。
毎日の小さな積み重ねで、きれいな肌を目指しましょう。
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汗をかくとニキビは増える?に対するよくある質問
Q.汗をかいた後、どのタイミングで洗顔すればいいですか?
A.汗をかいたらまず清潔なタオルで軽く拭き取りましょう。
汗をかくような行動が終わってからの洗顔を心がけましょう。
すぐに洗顔できないときは、刺激がすくない汗拭きシートでの拭き取りもおすすめです。
Q.お風呂上がりに汗をかくのですが、どうしたらいいですか?
A.お風呂上がりの汗は自然に乾かさず、清潔なタオルで拭き取りましょう。
体が冷めるまでは涼しい場所で休み、保湿は汗が落ち着いてからにしましょう。
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受付時間 10:30〜19:00 (完全予約制)
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑 峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医