露茎と包茎の違いは?露茎になる方法も解説
露茎とは、男性のペニスが普段からしっかりと亀頭を露出している状態を指します。
仮性包茎など、普段は亀頭が包皮に覆われている状態にある方にとって、露茎になることは清潔感や見た目の改善、機能面の向上など多くのメリットが期待されます。
本記事では、露茎の定義やメリット・デメリット、露茎になるための方法などを詳しく解説していきます。
もくじ
露茎と包茎の違い
露茎とは、平常時や勃起時にかかわらず、亀頭が包皮に隠れずに外に出ている状態を指します。
一般的に『亀頭が見えている状態』といえばわかりやすいかもしれません。
一方で、包茎は亀頭が包皮に覆われている状態です。包茎には仮性包茎、真性包茎、カントン包茎の3種類があります。それぞれの違いについては後述しますが、露茎と包茎の最大の違いは、亀頭が常に露出した状態になっているか否かです。
包茎は、見た目の問題だけではなく、衛生面や性行為における影響もあります。
露茎は痛い?
露茎の人は、亀頭が下着に擦れて痛くないの?という質問を良くいただきます。
結論から言うと、痛くありません(痛かったら露茎の人は日常生活が大変ですよね)。
露茎の人は、亀頭が常に下着に擦れることで、亀頭自体が刺激に対して強くなっているためです。ただし、亀頭が敏感なタイプや、一度も亀頭を露出したことがない(真性包茎)の方が露茎になると、刺激に慣れるまでしばらくはこそばゆさを感じたり、痛みを感じる場合もあります。
経験則で言いますと、包茎手術後約2週間で抜糸にご来院いただくのですが、その際には「もう慣れました」とおっしゃる方がほとんどです。
露茎のメリット
露茎のメリットとしては、以下の点が挙げられます。
清潔さを維持できる
亀頭が露出していることで、包皮内に汚れや雑菌が溜まりにくくなります。
包茎の状態では、包皮内に垢が溜まりやすく、それが悪臭や炎症の原因となることがあります。露茎状態を保つことでこれらのリスクを軽減できます。
さらに、亀頭が露出していることで、洗浄が容易になり、清潔さを維持する習慣が身につきやすくなります。
感染症リスクの軽減
包皮炎などの感染症の原因となる雑菌や真菌は、乾燥した環境下ではなかなか繁殖できません。
露茎状態の場合、常に亀頭が露出し、乾燥した状態を保つことが出来るため、雑菌や真菌による感染症のリスクを軽減することができます。
見た目に自信が持てる
露茎状態であることは、自己肯定感を高める要因にもなりえます。
特に包茎にコンプレックスがある方は、露茎になることで堂々と人前で裸になることが出来るでしょう。
性行為に自信が持てる
女性が性行為において快感を得る一つは、膣壁に亀頭のカリが擦れることによって生じます。
露茎であれば、性行為中も常に亀頭もカリも露出した状態ですので、パートナーとの性行為に対しても自信が持てるでしょう。
包茎
次に、露茎とは逆の状態である「包茎」の種類と問題点について解説します。
仮性包茎
仮性包茎は、普段は包皮が亀頭を覆っていますが、手で剥くことができる状態を指します。
日本人に最も多い包茎のタイプで、すぐに治療を受けなくてはいけない状態ではありませんが、見た目のコンプレックスや、将来の介護を受ける際のことを考え、治療を受ける方が多くいらっしゃいます。
真性包茎
真性包茎は、包皮口が極端に狭いため、常に包皮が亀頭を完全に覆い、全く手で剥くことができない状態です。
衛生的にも機能的にも問題がある状態のため、真性包茎は一般の形成外科などで保険適用で手術を受けることが可能です。
ただ、近年では包茎手術後にバレないような自然な仕上がりを求める方が多いため、当クリニックのような自由診療(保険適用外)のクリニックで治療を受ける方が多くなっています。
カントン包茎
カントン包茎は、包皮口が狭いため、通常時は手で包皮を剝けますが、勃起時に包皮を剥こうとすると亀頭の根元を締め付け、痛みや腫れを生じる状態です。
無理に包皮を剥き、亀頭の根元が締め付けられてしまい、もとに戻らなくなった状態を「カントン状態」といいます。
この状態は、亀頭への血流やリンパが阻害され、放っておくと最悪亀頭が壊死する恐れもありますので、万が一この状態になった場合、早急な治療が必要となります。
包茎の問題点
炎症や感染症のリスク
包茎は、包皮炎などの感染症のリスクを高める要因となります。特に包皮内に雑菌が溜まることで、原因菌が繁殖する恐れがあります。
不衛生な状態で性行為を行うと、パートナーが膣炎や子宮内膜炎などを引き起こす要因ともなります。
早漏や感覚の変化
包茎が早漏の一因となることもあります。亀頭の露出による刺激に慣れることで、早漏の改善が期待できる場合があります。
自力で露茎にできる?
成人男性が自力で露茎にすることは非常に難しいと言えます。
なぜなら、露茎になるためには以下の3つのどれかが必要だからです。
- ・①包皮が短くなる
- ・②亀頭のカリが大きくなる
- ・③陰茎部(サオ)が長くなる
男性器の成長は、概ね17歳〜18歳には止まってしまうため、残念ながら自力で露茎状態にすることは難しいのです(1)。
なんとか自力で露茎にしようとして、無理な力を加えると皮膚に傷がつき、感染症につながる場合もあります。ペニスは非常に繊細な部位ですので、決して乱暴に扱わないことが大切です。
露茎になるための治療方法
包茎手術
包茎手術は、医療機関で行われる露茎治療の中でも代表的な方法です。
包茎手術は、亀頭を覆っている包皮を短くする手術ですので、確実に露茎状態を得たい方にとっては手術が第一選択肢となるでしょう。
代表的な包茎手術の方法について解説します。
クランプ法
クランプという器具を使用し、包皮を挟み込んで組織を圧迫しながら切除する手術方法です。この手術は比較的簡単で、出血が少ない点が利点とされています。しかし、術後に波状の盛り上がった傷跡が形成されるため、傷跡が目立ちやすい点が欠点として挙げられます。
環状切開法
余っている皮の長さを計測し、まるでドーナツ状に生地をくり抜くように包皮を切除し、縫合する手術方法です。
クランプ法に比べると傷跡が直線的なので目立ちにくいというメリットがありますが、陰茎部の目立つ位置で縫合した場合、いわゆる「ツートンカラー」になるため、手術を受けたことがバレやすいというデメリットがあります。
亀頭直下環状切開法
亀頭の直下で・亀頭の形に合わせて包皮を切除・縫合する手術方法です。
傷跡が、亀頭のカリに隠れて目立たないため、包茎手術をしたことが最もバレにくいというメリットがある半面、高度な技術力・経験が必要なため、一部のクリニックでしか受けることが出来ない点がデメリットといえるでしょう。
包茎手術の方法比較表
手術法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
クランプ法 | クランプという器具を使用し、包皮を挟み込んで圧迫しながら切除する方法 | ・比較的簡単な手術 ・出血が少ない | ・波状の傷跡が形成されやすく目立ちやすい |
環状切開法 | 余った包皮をドーナツ状に切除して縫合する方法 | ・直線的な傷跡のため目立ちにくい | ・「ツートンカラー」になりやすく、手術を受けたことが分かりやすい |
亀頭直下環状切開法 | 亀頭の直下で包皮を切除・縫合し、亀頭の形に合わせて仕上げる方法 | ・傷跡が亀頭のカリに隠れるため、手術の痕が最も目立たない ・自然な仕上がりが期待できる | ・高度な技術と経験が必要 ・対応可能なクリニックが限られる |
亀頭増大(亀頭ヒアルロン酸注入)
軽度の仮性包茎の方の場合、亀頭増大によって露茎を目指すことも可能です。
亀頭増大は、亀頭のカリにヒアルロン酸というゲル状の製剤を注入することで、「カリ高」の状態にする治療法です。
カリがいわばダムのような役割を果たすことで、包皮が亀頭を覆いずらい状態にし、露茎状態を目指せます。
ヒアルロン酸は元々体内に存在する物質のため、アレルギーのリスクが低い点や、注射だけの施術なので、施術時間・ダウンタイムが短い点がメリットです。
一方で、製剤にもよりますが、持続期間が半年〜2年程度のため、常に露茎状態にするためには継続的に施術を受ける必要がある点がデメリットと言えるでしょう。
まとめ
露茎とは、亀頭が常に露出している状態を指し、清潔感の向上や見た目の自信など多くのメリットがあります。
一方で、包茎は衛生面や性行為に影響を及ぼすことも。
露茎になるための方法としては、包茎手術や亀頭増大治療が効果的です。まずは信頼できる医療機関での相談をおすすめします。
当クリニックは、男性器の治療経験豊富な男性形成外科専門医による包茎治療・亀頭増大治療を行っています。露茎になるための治療を検討されている方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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露茎に関するよくある質問
Q.露茎は痛いですか?
A.露茎そのものが痛いわけではありませんが、亀頭が敏感な場合の方は、手術後に一時的な痛みを感じることがあります。
参考文献
(1)男子における思春期発育の分析
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050282677924037632
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FAX 06-6940-7102
受付時間 10:30〜19:00 (完全予約制)
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑 峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医