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真性包茎とは?手術方法・費用を医師が解説!

男性器

真性包茎とは?
「包茎」は男性にとって非常にデリケートな悩みの一つです。特に、真性包茎は日常生活や性生活に影響を与える可能性が大きいため、正しい知識を持つことが重要です。
今回は、真性包茎について、その定義から治療法、手術の詳細、そして費用まで、医師の視点から詳しく解説していきます。
真性包茎でお悩みの男性の方はぜひ最後までご覧ください。

真性包茎とは

真性包茎の定義

真性包茎とは、陰茎の先端(亀頭)を覆う包皮(ほうひ)が、全く剥けない状態のことです。
包皮口(包皮の先端の穴)が極端に狭いため、包皮を剥いて亀頭を露出させることができないのです。

真性包茎

仮性包茎との違い

仮性包茎は、普段は包皮に覆われていても、勃起時や意識的に剥こうとすれば亀頭を露出させることができる状態です。一方、真性包茎は全く包皮を剥くことができません。

カントン包茎との違い

カントン包茎は、包皮を剥こうとすれば剥けますが、痛みが出たり、もとに戻せなくなってしまうことがある状態です。カントン包茎では、包皮口(包皮の先端の穴)が非常に狭くなっており、無理に包皮を剥いて亀頭を露出させようとすると、包皮が亀頭の下の部分(カリ)を締め付けてしまうためです。

カントン包茎(カントン状態)

真性包茎の症状

真性包茎の典型的な症状を解説します。

☑亀頭がまったく露出しない

これは、真性包茎の最も特徴的な症状です。 お風呂やシャワーで体を洗うとき、朝起きたとき、トイレに行った後など、どんなときでも、包皮が亀頭を包みこんだままになっている状態です。

☑トイレの時、包皮の先が風船のようにふくらむ

排尿時に包皮の先端に尿が溜まり、風船のように膨らんでしまうことがあります。 これは、包皮の開口部が狭いため、尿がスムーズに排出されないことが原因です。

☑包皮と亀頭の間に汚れがたまりやすい

包皮と亀頭の間に「恥垢(ちこう)」と呼ばれる、垢のような汚れが溜まりやすくなります。 恥垢は、皮脂や古い角質などが混ざったもので、放置すると、細菌が繁殖し、炎症を起こす原因となります。実際に私が診察した患者さんの中には、長年、真性包茎の状態を放置していたため、大量の恥垢が溜まり、悪臭を放っていたケースもありました。

☑包皮が赤く腫れたり、かゆみが出たりする(包皮炎)

包皮と亀頭の間に汚れが溜まりやすくなることで、細菌が繁殖し、包皮炎を起こしやすくなります。 包皮炎になると、包皮が赤く腫れ上がり、激しいかゆみ、痛みを伴います。

☑性行為の際、痛みを感じやすい

性行為の際に、包皮が引っ張られることで、強い痛みを感じることがあります。

☑尿道口が狭くなり、尿の勢いが弱くなることがある

長期間、真性包茎の状態が続くと、包皮が尿道口を圧迫し、尿道口が狭くなることがあります。そのため、尿の勢いが弱くなったり、排尿時に時間がかかったりするようになります。

これらの症状は、全ての方に現れるわけではありません。 症状の程度も個人差があります。しかし、これらの症状が一つでも当てはまる場合は、真性包茎の可能性がありますので、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

真性包茎の原因

真性包茎の原因は多岐にわたります。主な原因として、先天的要因、炎症や感染、疾患などが挙げられます。
先天的な場合、生まれつき包皮口が狭かったり、包皮と亀頭の癒着が強かったりすることがあります。後天的には、包皮炎や亀頭包皮炎などの炎症が原因で包皮が硬くなることがあります。また、糖尿病などの疾患も原因となることがあります。

身体的な原因

生まれたときの赤ちゃんはみんな真性包茎ですが、身体の成長とともにペニスも成長し、包皮口も広くなっていくため、真性包茎の割合は減少していきます。
しかし、亀頭や陰茎の成長と比べ、包皮口がなかなか広くならない場合や、包皮の内側(内板)と亀頭が癒着してしまった場合には、成長期が終わっても真性包茎のままという場合があります。

包皮炎や傷

包皮に限らず、傷がついたり炎症を起こした組織は、組織を修復する過程で一時的に硬くなったり、キュッと縮こまるという特性があります。
無理に剥こうとして包皮に傷を付けたり、包皮の炎症(包皮炎)を繰り返すことで、包皮口が小さくなり、後天的に真性包茎になることがあります。

糖尿病によるもの

糖尿病患者様から、「ペニスの皮が剥けなくなってしまった」という相談を受けることが多くあります。
これは、血糖値の管理が上手く出来ていない糖尿病の方に良く見られることで、糖尿病によって包皮炎を繰り返すことで、包皮口が狭くなり、包皮が全く剥けない真性包茎になってしまったということです。

真性包茎は手術するべき?

真性包茎は、単に見た目の問題だけでなく、機能面や衛生面、性生活などに影響を及ぼします。
特に衛生面については、深刻なケースもあり、手術時に亀頭を露出させると、まるでチーズのようにびっしりと垢がこびりついていることもあるのです。
放っておかずに早めに医療機関で治療を受けることをお勧めします。

真性包茎のリスク

衛生面

衛生面の問題が最も問題です。亀頭を洗うことが出来ないため、垢や雑菌が溜まりやすくなります。これにより、不快な臭いや感染症のリスクが高まります。

性生活

包皮が剥けないことで、性行為時に痛みを感じることがあります(性交痛)。
また、コンドームを使用しない不衛生な状態での性行為は、パートナーの方にも感染症を引き起こさせてしまう要因にもなります。

心理的な影響

真性包茎の方は、常に皮が被っている状態ですので、お風呂などで同性に見られたり、性行為の際に異性に見られたりすることを恥ずかしいと感じ、悩んだり、性行為にも積極的になれない方が多くいらっしゃいます。

真性包茎は自分で治せる?予防できる?

自分で治せる?

自己ケアの一つとして、ストレッチが挙げられます。入浴後など皮膚が柔らかくなっているときに、優しく包皮を引っ張ってみましょう。ただし、痛みを感じたら即座に中止してください。
また、真性包茎矯正の器具を用いる方法もあります。
しかし、これらの自己ケアでは、無理な力を加えることで、包皮や亀頭が傷つき、逆に悪化させてしまうリスクもあります。
自己ケアで改善が見られない場合や、痛みや違和感がある場合は、決して無理をせず、医療機関を受診しましょう。

予防できる?

真性包茎を完全に予防する方法はありませんが、成人後も真性包茎のままというリスクを軽減することは可能です。
まず重要なのは、幼少期からの適切なケアです。
「むきむき体操」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、入浴時に優しく包皮を引っ張って洗うことで、自然に亀頭が露出しやすくなることがあります。ただし、無理な操作は絶対に避けましょう。
日頃の衛生管理も大切です。清潔に保つことで、炎症や感染のリスクを減らすことができます。

治療法

真性包茎の根本的な改善には、手術による治療が必要となります。
主な真性包茎の治療法をご紹介します。

背面切開法

包皮の背側を縦に切開した後に横に広げることで、亀頭を露出させる方法です。比較的簡単な手術で、他の手術法に比べると傷も小さいというメリットはありますが、傷跡が目立つ箇所に出来るため、目立ってしまうことや、包茎自体は治らない(背面切開法は真性包茎を仮性包茎にする手術のため)というデメリットもあります。

クランプ法

クランプという器具を使い、包皮の組織を挫滅(ざめつ)させ、切除する手術法です。手術が比較的容易なことや、出血が少ない点はメリットですが、波を打ったような傷跡が残るため、傷跡が非常に目立ちやすい点などがデメリットです。

環状切除法

包皮を環状に切除する手術法です。例えるなら、ドーナツ状に生地をくり抜くイメージです。当クリニックでは、傷跡を亀頭のカリの部分に隠すことで、傷跡を極力目立ちにくくする「亀頭直下環状切除法」による真性包茎手術を行っています。
この方法のメリットは、なんといっても術後の傷跡が自然で目立ちにくいという点です。しかし、非常に難易度の高い術式のため、医師の技術や経験が必要な手術法です。

手術方法特徴メリットデメリット
背面切開法包皮の背側を切開し、包皮口を広げる簡単、保険が適応される仮性包茎になるが包茎は治らない
クランプ法クランプという器具を使った手術保険適応で包茎を治せる傷跡が非常に目立つ
亀頭直下環状切開法亀頭の形に合わせて包皮を切除傷跡が目立たない難易度が高いため医師の技術・経験が必要

 

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手術の流れ

では、実際に手術はどのような流れで行われるのでしょうか?ここでは、当クリニックの手術の流れを説明します。

①麻酔

まず、手術中に痛みを生じないように局所麻酔の注射をします。
ペニスへの注射と聞くと痛みが心配だと思いますが、当クリニックでは極細の注射針を使い、痛みの少ないペニスの根元に麻酔を注射する「ブロック麻酔」を行っています。
手術後に痛みについて患者様に伺うと、「思ったほど痛くなかったです」というお声をいただく事がほとんどです。

②包皮の切除

麻酔が効いたら、実際に包皮を切除していきます。包茎手術後にできる限り自然な仕上がりになるように、一人ひとり異なる亀頭の形に合わせ、曲線的にデザインし、丁寧に手術をすることで自然で美しい仕上がりになります。

③縫合

包皮を切除したら、傷口を縫い合わせます。 縫合には、溶ける糸を使う方法と、溶けない糸を使う方法があります。 どちらの糸も、美容整形で使用する極々細い糸を使って縫合します。

④止血

縫合が終わったら、傷口から出血がないかを確認します。

⑤包帯固定

最後に、傷口に感染防止のための抗生物質入りの軟膏を塗り、清潔な包帯で患部を保護して手術は終了です。
手術時間は、おおむね1時間程度です。

手術後の注意点とケア

手術後は適切なケアが重要です。主な注意点は以下の通りです。

安静期間

通常、4週間程度は激しい運動を控え、安静に過ごす必要があります。患部をぶつけたりしないように気を付けましょう。

清潔保持

医師の指示に従い、傷口を清潔に保ちます。ケアの方法についてもクリニックから指示があります。

性行為の制限

完全に治癒するまで(通常4週間程度)は性行為を控える必要があります。

費用について

真性包茎の手術費用は、保険適用の有無や手術方法によって大きく異なります。
保険診療での手術の場合、数万円程度の費用で手術を受けることができます。
自由診療のクリニックの場合、10万円〜50万円程度が相場でしょう。
当クリニックでは、どのタイプの包茎であっても、税込275,000円で美容的な包茎手術を行っています。

保険適用の条件

医学的に必要と認められる場合(排尿障害や炎症が繰り返される場合など)は保険が適用されることがあります。ただし、美容目的の場合は適用外となります。

医療機関の選び方

真性包茎手術は多くの医療機関で受けることが出来ますが、費用や仕上がりなどについては様々です。一生に一回の手術ですので、きちんと納得ができる医療機関で手術を受けることが大切です。

専門性

泌尿器科や形成外科など、包茎治療の専門性を持つ医療機関を選びましょう。術後の見た目の美しさにこだわる場合には、美容外科を選ぶと良いでしょう。

実績

手術の実績が豊富な医師を選ぶことで、より安全で効果的な治療を受けられる可能性が高まります。

説明の丁寧さ

治療方法や術後のケアについて、詳しく丁寧に説明してくれる医療機関を選びましょう。

アフターケア

手術後のアフターケアについてもきちんと説明をしてくれる医療機関を選びましょう。

まとめ

当クリニックでは、真性包茎手術に関するカウンセリングを、経験豊富な形成外科専門医の医師が行っております。
カウンセリングでは、手術に関する疑問や不安な点について、わかりやすくご説明いたします。
お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。

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よくあるご質問</h2?

Q.真性と仮性の違いは?

A.真性包茎は、皮をむいて亀頭を露出させることが全くできません。一方、仮性包茎は皮をむいて亀頭を露出させることができる状態です。

Q.真性包茎手術は痛い?

A.きちんと麻酔が効いている状態で手術をするので、手術中に痛みを感じる心配は少ないでしょう。当クリニックでは麻酔時の注射の痛み軽減にもこだわっており、極力細い注射針を使用したり、できる限り痛みの少ない箇所に注射をするといった配慮をしています。

大阪のメンズクリニック|大阪梅田プライベートスキンクリニック
所在地 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16 京富ビル2階
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FAX 06-6940-7102
受付時間 10:30〜19:00 (完全予約制)

この施術ページの監修医師

医療法人優聖会最高顧問井畑 峰紀

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

医療法人優聖会最高顧問 井畑 峰紀

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

所属

平成15年
大阪医科大学 形成外科教室:入局
平成21年
大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
平成24年
医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
平成25年
某美容クリニック:院長就任
令和5年
プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る

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