若ハゲの原因と対策方法
最近、20代や30代の若い世代で薄毛に悩んでいる人が増えています。
若いのになぜ、と一人で悩んでいる方も少なくありません。
若ハゲは、できるだけ早く適切な対処をすることで、予防や改善ができるケースが多いです。
そこでこの記事では、若ハゲの原因や対策、治療法などについて解説します。また、若ハゲを見分ける方法についても紹介しているため、若ハゲで悩んでいる方だけでなく、若ハゲになるのではないかと心配されている方にも、役立つ内容となっています。
もくじ
若ハゲとは?
若ハゲとは、10代から30代前半までの若い世代で薄毛になることで、若年性脱毛症とも呼ばれています。
若ハゲの大部分は男性型脱毛症(AGA)であるといわれており、日本皮膚科学会が作成した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017」によると、20代の約10%、30代の約20%が発症していると報告されています。
若ハゲかどうかを見分ける方法は?
手軽にできる若ハゲかどうかを見分ける方法を4つ紹介します。
どれかひとつでも当てはまるものがあったら、若ハゲである可能性があります。
以前に比べて抜け毛が増えた
シャンプー時の排水口やブラッシング時のブラシ、枕の周りなどの抜け毛を確認し、以前に比べて明らかに増えている場合は、若ハゲの前兆もしくはすでに進行している可能性があります。
生え際が後退してきた
生え際がM字型に後退していくのは、AGAによる薄毛の典型的な症状です。
生え際が後退しおでこが広くなってきたと感じたら、若ハゲの可能性があります。
わずかな生え際の後退だとわかりにくいですが、スマホで撮影しておけば以前の生え際とじっくり比べられるのでおすすめです。
つむじの頭皮が透けて見える
つむじ周辺の薄毛もAGAの典型的な特徴のひとつです。
そのため、つむじの周辺の頭皮が透けて見えてる方は、若ハゲが進行している可能性が高いといえます。
つむじ周辺を直接見るのは難しいので、スマホのカメラなどで撮影して確認してみましょう。
髪型のセットがしにくくなった
若ハゲが進行してくると、髪の毛が細くなり髪型のセットがしにくくなります。
最近、以前に比べて髪型をセットするのに時間がかかる、と感じている方は若ハゲに要注意です。
若ハゲの原因
若ハゲは、複数の要因が影響し合って発症すると考えられています。
主な原因は以下の通りです。
・男性ホルモン
・遺伝
・生活習慣の乱れ
・過度なストレス
それぞれについて詳しく説明します。
男性ホルモン
若ハゲの主な原因は、男性ホルモン(テストステロン)が関係しています。
テストステロンは、5α-リダクターゼという還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。
DHTが毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結合すると、脱毛因子であるTGF-βが産生され、ヘアサイクルの成長期が短くなり抜け毛が増えてしまうのです。
遺伝
若ハゲは、遺伝的要因の影響が大きいといわれています。
そのため、親族に若ハゲの人が多い場合は、自分も若ハゲになるリスクが高いのです。
AGAの発症に関係している5α-リダクターゼの活性度やアンドロゲンレセプターの感受性は、遺伝するといわれています。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や偏った食事、運動不足、喫煙習慣などの生活習慣の乱れは、髪の毛に悪い影響を及ぼし、若ハゲのリスクが高くなります。
例えば睡眠不足は髪の毛の成長に関与している成長ホルモンの分泌低下や、頭皮の代謝低下を引き起こし、偏った食事は髪の毛の成長に必要な栄養不足につながります。
若ハゲ予防や対策、適切なケアは?
若ハゲは、進行性の脱毛症であるため、できるだけ早く予防や対策をすることが重要です。
ここでは、若ハゲを避けるための予防や対策について解説します。
生活習慣の改善
ご紹介したように生活習慣の乱れは、若ハゲのリスクを高めます。
そのため、十分な睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動、禁煙など生活習慣を改善することは、若ハゲの予防・対策となります。
睡眠は、時間だけではなく質も大切です。
食事は就寝3時間前には済ませ、1〜2時間前にはスマホを見るのをやめ、リラックスした状態でベットに入るようにしましょう。
髪の毛の成長に必要な、タンパク質や亜鉛、鉄分、ビタミンA、ビタミンCなどの栄養素をバランスよくとるよう心がけてください。
週の半分以上は、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を30分以上するのが理想です。
定期的に運動する時間が取れない方は、日常で意識的にこれまでより多く歩くようにしたり、就寝前にストレッチしたりすることを習慣にしましょう。
ストレスを発散する
ストレスの発散方法はひとそれぞれです。
趣味に没頭する、友達と話す、カラオケをする、瞑想をするなどストレスを発散できるものならなんでもよいですが、できるだけ気軽にできる方法を見つけておくことをおすすめします。
頭皮に優しい方法でシャンプーする
頭皮を守ってくれる必要な皮脂まで洗い落とさないように、1日1回適切な方法でシャンプーをしましょう。
ぬるま湯で爪を立てずに指の腹で優しくシャンプーすることが大切です。
また、シャンプーの落とし忘れがないように注意してください。
洗浄力の強い高級アルコール系シャンプーは、頭皮にダメージを与えてしまう可能性があるため、肌が弱い方は頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
市販されている育毛剤や発毛剤を使う
育毛剤は、頭皮環境を整え若ハゲ予防に役立ちます。
ミノキシジルが配合されている発毛剤は、新たな髪の毛を生やす働きが期待でき、若ハゲに悩んでいる方におすすめです。
異常があらわれた方は、すぐに使用をやめて医療機関に相談しましょう。
若ハゲの治療法
若ハゲの治療は、大きく分けると薄毛の進行を抑制する治療と発毛を促進させる治療の2つに分類できます。
薄毛の進行を抑制させる治療にはフィナステリドやデュタステリドが使われ、発毛を促進させる治療にはミノキシジルを使うのが一般的です。
日本皮膚科学会が作成した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017」によると、どちらの治療も推奨度A(改善効果が期待できる治療法)と記載されています。
対症療法であり、使用をやめてしまうと薄毛が進行する可能性があります。
そのため、薄毛が改善したからといって自分で服用をやめる判断をせずに、医師に相談しましょう。
薄毛の進行を抑制する内服薬治療
フィナステリドやデュタステリドは、DHTの生成を阻害するために5α-リダクターゼの働きを抑制する働きが期待できる薬です。
抜け毛を減らし、薄毛の進行を抑制する効果が期待できる治療ですが、即効性はなく少なくとも3〜6ヵ月は継続して服用する必要があります。
発毛を促進させる内服治療
ミノキシジルは、血管を拡張し血流を改善することで、毛母細胞に毛髪の成長に必要な栄養を多く送り、発毛を促進させる働きが期待できる薬です。
フィナステリドやデュタステリドと同じように継続して服用することで効果が出来る治療薬です。
まとめ
若ハゲの原因や対処法、治療法などを紹介しました。
若ハゲは進行性であるため、できるだけ早く対応することが大切です。
生活習慣を見直したり頭皮を清潔にしたりすることで、若ハゲ予防ができます。
プライベートスキンクリニックforMENでは、ミノキシジル(濃度に段階あり)+フィナステリドもしくはデュタステリドの「オーダーメイド治療薬」による若ハゲ治療(AGA治療)を主に行っております。
若ハゲでお悩みの方は、当クリニックまでお気軽にご相談ください。
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よくあるご質問
Q:若ハゲを自分だけで改善することはできますか?
A:すでに若ハゲになってしまっている方は、生活習慣の改善やバランスのとれた食事など自分でできることを見直すだけでは、改善することは難しいといえるでしょう。
本気で改善したい方はクリニックで診療を受けることをおすすめします。
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TEL 06-6940-7101
FAX 06-6940-7102
受付時間 10:30〜19:00 (完全予約制)
この施術ページの監修医師
医療法人優聖会最高顧問井畑 峰紀
糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。

糸リフトやフィラー注入によるしわ・たるみ治療や、にきび治療などの美肌治療を中心とした美容医療に携わる、確かな実績を持つ医師。
所属
- 平成15年
- 大阪医科大学 形成外科教室:入局
- 平成21年
- 大阪医科大学 助教(准):就任
美容クリニック非常勤勤務:歴任
- 平成24年
- 医学博士学位取得
日本形成外科学会 専門医認定
- 平成25年
- 某美容クリニック:院長就任
- 令和5年
- プライベートスキンクリニック
最高顧問:就任 現在に至る
略歴
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology 正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医