表情ジワは無表情になると消えますが、ほうれい線は表情ジワではないので自然には消えません。
若いのにほうれい線が目立つ・・原因と治療法を解説


この記事でわかること
皆さんこんにちは。大阪梅田の美容外科・美容皮膚科のプライベートスキンクリニック院長の安形です。今回は、若いのに目立つほうれい線の原因と治療法についてのご紹介です。
老け見えの原因の一つである「ほうれい線」。30代以降のお悩みというイメージが強いのですが、10代後半や20代でもほうれい線が気になる。。という方も増えています。芸能人でも10代・20代なのに、笑うとほうれい線が際立つ方もいらっしゃいますよね。
「若いのにできるほうれい線」と「加齢でできるほうれい線」は、いったい何が違うのでしょうか?原因と治療法について詳しくご説明していきます!若いのに、ほうれい線が気になる…とお悩みの方はぜひご覧ください!
目次
10代〜20代と若いのにほうれい線ができる原因とは?

ほうれい線は、頬と口の境目にある表情筋や骨格の溝であるため、年齢に関係なくすべての人に存在しますが、人によって目立ちやすさが異なります。若いのにほうれい線ができる原因は、骨格やお顔の構造、筋肉の強さ、表情グセや歯並びなど、肌の衰え以外の要素が原因として考えられます。一方、30代以降の方のほうれい線は、頬のたるみや口まわりの乾燥によるものであり、いわゆる肌の老化現象が主な原因となります。
骨格・顔の構造
骨格や脂肪のつき方、筋肉の厚さなどのバランスにより、もともとほうれい線が目立ちやすいお顔の構造の方もいます。生まれつき、ほうれい線がくっきり出ている人もいます。
以下のような特徴がある方は、たるみのない若い年代であっても、ほうれい線が強調されやすい傾向があります。
- 頬骨の位置が高い
- 脂肪や筋肉により頬に厚みがある
- 上顎が前にでている
- 小鼻の横部分の骨が凹んでいる
表情筋の発達・筋力低下
表情筋の力は、強すぎても弱すぎてもほうれい線を深くします。
口のまわりの筋肉を使いすぎていると、表情を作るたびに肌にダメージが加わり、若くてもほうれい線ができやすくなります。特に歯茎が前にでている方は、口を動かしたり、笑ったりするときに、筋肉が緊張状態になり負荷がかかりやすくなります。
逆に、無表情で過ごす時間が長い方などは、表情筋の衰えによって頬を支える力が弱まり、ほうれい線が目立ちやすくなります。
スマホの長時間使用
スマートフォンの長時間使用は、無表情や悪い姿勢、ブルーライトの影響でシワやたるみが増える原因となります。
- うつむき姿勢による血流の悪化
- ブルーライトによる肌老化
スマートフォンを見るのが習慣化している人は非常に多いので、使用時間はもちろんですが、画面を見るときの姿勢やブルーライト対策も必要です。
表情グセや歯並び、悪い姿勢
表情のクセや歯並びの影響で、ほうれい線が目立ちやすい人もいます。
また、スマホのうつむき姿勢と同様に、頬杖や猫背などの悪い姿勢が少しずつ積み重なることも、若いのにほうれい線が刻まれる原因となっている可能性があります。
肌質
肌質の違いもほうれい線のできやすさに影響します。生まれつき肌が薄い方、柔らかい方、乾燥肌の方は、ほうれい線ができやすい傾向があります。
紫外線の影響
紫外線による肌ダメージは少しずつ蓄積されていきます。幼少期から学生時代に紫外線対策をあまりせずに屋外での部活動などをよくしていたという方は、紫外線による肌のダメージがすでに蓄積されている可能性があります。
ムリなダイエット
過度な食事制限のような無理なダイエットは、肌に必要なタンパク質やコラーゲンなどの栄養素が不足する原因となります。
本来体が必要としている栄養素が不足してしまうため、肌のハリや弾力を失い、筋肉量も減ってしまいます。
すると、たるみが生じてほうれい線が目立つようになります。
また、短期間の急激なダイエットは、皮下の脂肪が一気にボリュームダウンするため、脂肪によって伸びていた皮膚がたるみ、ほうれい線が目立ちやすくなることもあります。そのため、痩せたり太ったりを繰り返す人は、シワやたるみが多くなると言われています。
肌の乾燥
肌の乾燥は、シワや溝ができる原因となります。保湿ケアをさぼりがちな方や常に冷暖房の効いた部屋で過ごしている人は注意が必要です。
若い世代におすすめのほうれい線を消す治療法
若いのにほうれい線が目立つ方は、生まれ持ったお顔立ちが原因であるケースが多いため、ほうれい線のへこみに直接アプローチするヒアルロン酸注射がおすすめです。紫外線や急激なダイエット、悪い姿勢などの影響で20代からたるみが出始めている方には、たるみを改善する医療ハイフや糸リフトなどの選択肢もあります。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、ほうれい線のくぼみが目立つ部分にヒアルロン酸を注入して、皮膚を内側から持ち上げボリュームアップする治療です。即効性があり、施術直後から注入部の凹みが改善されてほうれい線が目立たなくなります。
ヒアルロン酸は、もともと体内に存在する物質であり、お肌にハリや潤いを与える役割を担っています。保水性に優れた成分であり、その性質を活用して肌にボリュームをだし、しわやほうれい線のようなへこみを改善します。
患者様のほうれい線の深さに合わせて、適した濃度や硬さの製剤を注入します。注入量についても症状に適した量をご提案いたします。 ヒアルロン酸注射は、切らない治療法でダウンタイムが少なく、自然な仕上がりが得られる施術です。使用する製剤にもよりますが、1回の施術で、半年~1年半程度の効果が持続します。

医療ハイフ(HIFU)
医療ハイフは、超音波を使って肌の奥層(SMAS筋膜)や脂肪層に熱ダメージを与え、コラーゲンの再生を促す治療法です。お肌が引き締まり頬のたるみが改善して、ほうれい線を薄くする効果が期待できます。お肌全体の引き締め、たるみやほうれい線の改善、小顔効果を期待したい方におすすめの施術です。

糸リフト(スレッドリフト)
医療用の溶ける糸を皮膚の下に挿入し、たるんだ頬を引っ張り上げることでほうれい線を目立ちにくくできる治療法です。ほうれい線の他、フェイスラインもスッキリし小顔効果も期待できます。頬から口元にかけてたるみが気になる方におすすめの施術です。

若いのにできるほうれい線を目立たなくする対策とセルフケア

「ほうれい線が消える」というマッサージやエクササイズ動画をよく見かけませんか?毎日続けていたらほうれい線が薄くなったという人もいると思います。でも、骨格や脂肪の付き方などのお顔立ちが原因でほうれい線が目立つという方には、マッサージでは効果が感じにくいかもしれません。
ほうれい線のセルフケアの基本は、保湿とUVケアです。お肌のハリや潤いを意識したケアを取り入れましょう。また、メイクの工夫でも、目立たなくできますので、お試しくださいね。
スキンケア
どんな肌質の方であっても、毎日の保湿ケアは必要不可欠です。肌の乾燥は、さまざまな肌トラブルを引き起こし、小じわやシワ、たるみの原因となり、ほうれい線の悪化につながります。肌質に合ったもの、しっかりと保湿できるアイテムを選択して、肌を乾燥させないようにしましょう。
UVケア
紫外線のUVAは肌の奥まで達し、お肌のハリや弾力、潤いを保つ成分であるコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを破壊して、しわやたるみを悪化させます。屋外での活動時は特に注意が必要ですので、帽子や日傘、SPF・PA値の高い日焼け止めなどで対策し肌への負担を最小限に抑えましょう。室内にいるときも、紫外線は窓ガラスを透過するため、日焼け止めクリームを使用しましょう。
ドクターズコスメでケア
ドクターズコスメによるほうれい線のケアもおすすめです。即効性や効果は美容医療に比べると大きくはありませんが、メンテナンスとして併用される方も多くいらっしゃいます。お顔立ちが理由でほうれい線が目立つ方でも、お肌のハリや弾力がある方は、ほうれい線が目立ちにくい傾向があります。
メイクでカバー
ほうれい線のカバーには、コンシーラーの活用がおすすめです。ペンタイプのコンシーラーをほうれい線に細くのせてから軽く馴染ませると、ほうれい線を自然にカバーできます。コンシーラーは、やや明るめの色を選ぶのがポイントです。
まとめ
若いのにほうれい線が目立つ原因と治療法をご紹介しました。若いのにできるほうれい線は、加齢による肌の老化とはまた別の理由があります。何歳であっても紫外線や乾燥は、肌へのダメージの原因となりますので、しっかり対策が必要です。
大阪梅田のプライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。ほうれい線でお悩みの方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
20代でほうれい線が目立つのはなぜですか?
ほうれい線は、誰のお顔にも本来あるものです。
しかし、若いのにほうれい線が目立つ場合は、スマートフォンの長時間使用による姿勢の悪さや、無理なダイエットによるお肌に必要な栄養素の不足などが原因で、10代や20代といった若い方もほうれい線が目立つことにお悩みの方も増えてきています。
<おすすめの特集ページ>
・シワについて知ろう!解剖学を熟知した医師が提案する最適なしわ治療特集
ほうれい線が出来やすい顔や骨格はありますか?
「頬骨が高い人」「口元が前に出ているひと」など、お顔の骨格によってほうれい線が目立ちやすい場合があります。
ほうれい線は消えますか?
ほうれい線対策を教えてください
普段から、紫外線対策や乾燥を防ぐスキンケアをしっかりと行い、姿勢や生活習慣に気をつけるようにしてください。メイクの工夫などでも目立たなくすることは可能です。また、美容クリニックでは、ほうれい線に効果的な治療方法をご提供できます。気になるようでしたら、一度クリニックへご相談ください。
当クリニックのほうれい線改善に効果的な治療についてはこちらをご覧ください。
<おすすめのほうれい線ケア>
・ヒアルロン酸注射(しわ・たるみ治療)
・イントラジェン(GFR)
・バッカルファット除去術(頬脂肪除去術)
・糸によるリフトアップ(スレッド)
何歳からほうれい線のケアをするべきですか?
年齢に関係なく、普段のスキンケアや紫外線対策、生活習慣の見直しなど、ご自身に合う適切な方法でケアすることが大切です。
美容外科・ 美容皮膚科 |
西梅田駅から徒歩2分 プライベートスキンクリニック |
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所在地 | 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16 京富ビル2階 |
診察時間 | [ 完全予約制 ] 10:30~19:00 |
DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
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平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
平成24年 | 医学博士学位取得 |
平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第67回日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- 額(おでこ)へのヒアルロン酸注入による輪郭形成の134症例 -使用量についての経験及び検討-
- 最新型医療ハイフ(ウルトラフォーマー®MPT)の77症例における経験及び安全性についての考察
- 第42回日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について