お肌の糖化やagesとは?特徴や原因・対策方法を解説!


この記事でわかること
糖化という言葉をご存じでしょうか?糖化は、お肌が老化する原因の一つです。体が錆びることを酸化と言いますが、糖化は体のコゲです。
くすみやシミやシワが急に増えた、ハリや弾力がなくなったという方は、糖化が原因かもしれません!
今回は、お肌が糖化する原因や防ぐ方法をお伝えします。老けないお肌を目指すためにも、ぜひ参考にしてみてください!
お肌の糖化とは?
糖化は、タンパク質や脂肪と糖が結合する現象をいいます。糖化が起きると、ages(糖化最終生成物)という物質が生成されます。このagesが、お肌を老化させるのです!
agesは蓄積しやすい!
agesが蓄積しやすいのは、分解されにくい性質をしているからです。
agesは体内で生成されますし、agesの含有量が多い食品を摂ることでも体内に蓄積されていきます。
若いうちは代謝によって排出されるのですが、加齢とともに排出されにくくなり、蓄積してお肌を老化させます。
糖化がもたらすお肌の特徴とは?

くすみ・透明感がない
糖化によるくすみは、お肌が黄色っぽく見えることから「黄くすみ」と言われています。お肌が黄色っぽく見えるのは、ages(糖化最終生成物)が黄褐色をしているからです。
また、お肌がくすむことで透明感も失われてしまいます。
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シミが増えた
糖化が起きると、お肌の新陳代謝がスムーズに行われなくなります。すると、メラニン色素の排出が正常にできなくなりシミが増えます。
また糖化で生成されたagesの刺激でメラニン色素細胞が活発になり、メラニンの生成を強めてシミを増やします。
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ハリや弾力がない・シワ・たるみ・乾燥
コラーゲンとエラスチンは、若々しく美しいお肌を保つために欠かせないタンパク質です。
糖化が起こると、コラーゲンとエラスチンの線維は固くなり伸縮性を失い、お肌のハリや弾力がなくなります。固くなった線維はもろくなり、線維が切れるとお肌がたるみます。
また糖化は、保湿成分の生成を促す酵素の分泌を妨げるため、乾燥しやすくなります。
このように、糖化が起こるとお肌の美しさや若々しさは失われてしまいます。
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糖化が起きる原因は?
お肌の糖化は、生活習慣や食生活によって起こりやすくなります。
お肌を老化させる食事の取り方
以下のような血糖値を上昇させる食事の取り方をすると、糖化しやすくなります。
- 朝食を抜く
- 早食いやドカ食いをする
- だらだら食べる
- 食後にデザートを食べる
朝食を抜いたり、早食いやドカ食いをすると、一気に糖が体内に入るため血糖値が急上昇します。
だらだら食べや食後のデザートは、糖が追加されるため高血糖の状態がいつまでも続き、糖化を起こしやすくなります。
agesの多い食品をよく食べる
- お菓子類(スイーツ系・スナック系)
- 清涼飲料水
- ファストフード
- 加工肉(ソーセージ・ベーコン・ウインナーなど)
これらにはagesが多く含まれるため、頻繁に食べるとagesが体内に蓄積してお肌を老化させる可能性があります。
生活習慣
- ストレスが多い生活
- 睡眠不足になりがち
- 飲酒や喫煙
生活習慣の乱れは、体の代謝を鈍くさせる可能性があります。代謝が鈍くなるとagesがうまく排出できず、体内に蓄積していきます。
agesが増加する調理方法
フライ物や焼き物料理をよく食べる方は要注意です。
高温の調理方法は、食品中のagesを増加させます。たとえば焼いたお肉は、こんがり美味しそうな褐色になりますよね?これは糖化によって色が変わっていて、糖化が起こるとお肉のagesも増加します。
ファストフードにagesが多く含まれているのは、高温調理されやすいためです。
agesを溜める生活を改善して老化を防ぐ
規則正しい睡眠をとり、できるだけストレスが溜まらないようにしましょう。またお酒や喫煙の習慣は、急に止めるのは難しいかもしれません。量を減らすなど、徐々に改善できることを目指してください!
食事は、3食バランスよく食べるようにしましょう。また、食物繊維が豊富な野菜やキノコ類から食べるようにすると、血糖値の上昇を抑えてくれます。また、糖分を過剰に摂らないようにして加工肉やファストフード、お菓子や清涼飲料水はできるだけ控えるようにしましょう。
糖化予防やagesの生成を抑制してくれる食品を摂るのもおすすめです。
糖化予防におすすめの飲み物
- お茶類(カモミールティー・ルイボスティー・ドクダミ茶・グアバ茶など)
- コーヒー(ブラックコーヒー:1日に1〜2杯程度)
- ワイン (赤白どちらでも大丈夫:1杯〜2杯程度)
※アルコールが苦手な方は無理に飲む必要はありません!
コーヒーにはagesの蓄積を防ぐ作用、ワインには抗糖化作用があるとされています。コーヒーに甘味が欲しい時は、砂糖ではなくハチミツを入れましょう。またミルクの代わりに、豆乳を使いましょう。
糖化予防におすすめの食品
- レモンやお酢
- ハーブ類
- モロヘイヤ
- サニーレタス
- ブロッコリースプラウト
上記は、抗糖化作用効果に期待できる食品です。また、レモンやお酢などのクエン酸は、血糖値の上昇を緩やかにして糖の吸収を助けてくれます。
高温調理は避けてagesを増やさない!
生で食べられる食品は、そのまま食べるようにしましょう。火を通す場合は、蒸す・茹でる・煮るようにしましょう。
炒める・焼く・揚げるという調理方法はagesを増加させる調理方法ですので、頻繁に取ることは控えましょう。
また、電子レンジでの調理も要注意です。電子レンジでの温めや調理は焼き目がつきにくいため、糖化していないように見えるのですが、高い熱を通すことで糖化はしっかり起きます。長時間の温めや調理は避けるようにしましょう。
まとめ
糖化について解説してきました。
お肌の糖化の原因は、生活習慣や食生活によるものが大きいです。
agesの含有量が多い料理や食品を抑え、抗糖化作用の効果に期待できる食品をできるだけ摂り、健康的な生活習慣を送ることでお肌の老化を防ぎましょう!
また、糖化の影響で老化したお肌のお悩みは、美容クリニックでの治療がおすすめです。美容クリニックでは、お肌のお悩みに合わせた治療方法がたくさんあります。また、くすみを取りながらツヤやハリの改善効果に期待できるなど、相乗効果のある治療も多いです。
生活習慣や食生活で糖化を防止しながら、若々しく美しいお肌を取り戻しましょう。
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
糖化でお肌がくすむとどうなりますか?
糖化によるくすみは、お肌が黄色っぽく見えることから「黄くすみ」と言われています。お肌が黄色っぽく見えるのは、ages(糖化最終生成物)が黄褐色をしているからです。
agesを減らす方法はありますか
普段から、agesが多く含まれた食品を控えて、抗糖化作用のある食品を摂ることをおすすめします。
また、高温で調理をすると食品中のagesを多く生成してしまいます。ご自身で調理する際は、できるだけ生のまま、もしくは蒸す・茹でる調理を意識することで、agesの摂取を減らすことができます。
電子レンジでの調理ならagesは防げますか?
電子レンジでの温めや調理も要注意です。
焼き目がつきにくいので糖化していないように見えるのですが、高い熱を通して温めるため糖化はしっかり起きます。
電子レンジでも、長時間の温めや調理は避けるようにしましょう。
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このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
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- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
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平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
平成24年 | 医学博士学位取得 |
平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
令和5年 | プライベートスキンクリニック |
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