目の下のひどいクマは諦めるしか無いの?


目元の変化は、お顔の印象に大きな影響を与えます。 目の下にクマができると、疲れている印象を受けやすくなりますし、黒クマが進むと老けて見えるため、対策をお探しの方もいますよね。 クマはご自身で治すのは難しいケースが多く、美容治療を受けられる方も年々増えています。ヒアルロン酸注射や脱脂など、さまざまな治療法がありますが、目元の若さを取り戻してクマを解消できるのは、肌の再生医療だけです。 ひどいクマでも諦める必要はありませんし、治療が可能です! そこで、本日は目の下のクマが酷くなる原因と効果的な治療法について解説します。
目次
目の下のクマがひどくなる原因
目の下のクマがひどくなる理由は、寝不足や目元への刺激、眼窩脂肪のせり出しなど、クマの種類によってさまざまです。加齢による変化だけが影響しているとは限らず、生活習慣や日常的なクセが原因となるケースもあります。 クマができる原因やタイプによって解消方法や適した治療が変わりますので、まずは、ご自身のクマのタイプを判別してみましょう。
クマの種類
目の下のクマは、青クマ、黒クマ、茶クマと大きく3つに分類でき、それぞれで特徴が異なります。ただし、いずれのクマも対策せずに放っておくと、クマの状態が進行してひどくなる可能性があります。
青クマ
目の下が青っぽく見える「青クマ」は、目のまわりの血行不良が原因であり、目の酷使、寝不足、冷え、ストレス、喫煙、生活習慣やホルモンバランスの乱れなど、さまざまな要因が考えられます。
目の下が青くなり疲れて見える理由は?
血行不良になると血流が滞り血液が暗い色に変化してしまいます。目元の皮膚は、他の部位に比べても特に薄いため、毛細血管が青っぽく透けて見える状態となります。 目の下の皮膚が薄い方や、色白の方は、色が透けやすく青クマができやすい傾向があります。 疲れていたり、体調が優れないとき、十分な休息が取れていないときに青クマはできやすく、目の下が青っぽいと疲れている印象を与えてしまいます。
黒クマ
「黒クマ」は、目の下に影ができて、黒っぽく見えるクマです。影クマとも呼ばれています。眼球を囲むように存在する眼窩脂肪によるふくらみであり、ふくらみの下が段差となるため影ができます。 眼窩脂肪は加齢による靭帯や皮膚の衰えによって支える力が低下して、前に押し出されてきます。生まれ持った骨格の形によって、眼窩脂肪が突出しやすい人とそうでない人がいます。また、皮膚が薄い方は、より黒クマが目立ちやすい傾向があります。
目の下のくぼみがひどいのはなぜ?
目の下にふくらみができると、ふくらみの下の境界部分が相対的にくぼんだ状態となります。ふくらみが大きいほど、くぼみが影として強調されやすくなります。また、眼輪筋の下に位置する脂肪SOOFの量が少ない方は頬が低いため、眼窩脂肪によるふくらみが小さくても、ギャップが強調されてしまうケースもあります。 ふくらみとは逆に、目の周りの眼窩脂肪が減少してくぼみができるケースもあります。加齢による脂肪の減少と、目元のたるみが重なって生じるくぼみです。 若い方で、目の下にくぼみができるケースでは、骨格や肌質の影響、目の周りの脂肪やコラーゲンの減少、眼輪筋の衰えなども原因としてあげられます。
茶クマ
「茶クマ」は、色素沈着により目の下が茶色っぽくなるクマです。肌の炎症や目を擦るクセ、化粧品、アイメイクやクレンジングによる刺激や、紫外線の影響などが原因としてあげられます。
ひどい目の下のクマには肌再生医療がおすすめ!
目元にできるクマの対策として、以前より注入系、照射系、脱脂などのさまざまな治療法があります。既に定期的に治療を受けられている方もいると思います。また、目立ちやすい目元であるため、慎重に施術を選びたいと検討中の方もいらっしゃいますよね。 人気の高いヒアルロン酸注射は、有効性が高く即効性のある施術ですが、目の下への注入は高い技術力を必要とするため、チンダル現象のようなリスクを気にされる方もいると思います。 そんな目の下のクマの改善には、安全性が高く、目元の若返りが可能な治療法として、真皮線維芽細胞移植術による肌再生医療の活用がおすすめです。 加齢に伴い減少してしまった肌細胞の数を移植にて増やすことで、肌を活性化して肌本来の機能を高める治療法です。薄くなった表皮や、表皮と皮下脂肪を支える力が弱まった真皮を修復して、目の下のクマを改善します。 特に、皮膚が透けて見える「青クマ」や、目の下の脂肪「SOOF」の萎縮によってくぼみが強い「黒クマ」の解消に効果的です。 従来の治療法とは異なり、根本治療ができるのが肌再生医療なのです。
目の下のクマの凹みに最適な「真皮線維芽細胞移植術」とは?
私たちの肌細胞は、20代をピークに減少が始まり、50歳頃にはピーク時に比べ半減してしまいます。細胞が減少していくにつれ、肌のハリや弾力、水分量が低下して、肌を支える力とふっくら感が失われていきます。そんな減ってしまった肌細胞を補うのが、真皮線維芽細胞移植術です。 真皮線維芽細胞移植術は、ご自身の耳の裏から少量の皮膚を採取し、培養したのちにクマのような老化が気になる部分に移植する治療です。紫外線等のダメージを受けにくいとされている耳裏の細胞を使用して、肌の修復に欠かせない肌細胞(線維芽細胞)を増やしてから、肌に移植します。 移植された線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸等を作り出し、肌の老化を改善していきます。また、今後訪れる将来的な老化の速度を遅くする効果も期待できます。
効果の現れ方
注入部では、肌細胞が作り出すコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸がゆっくりと蓄積されていきます。 真皮層のボリュームが改善されて肌が持ち上がり、ハリや弾力が増して皮膚の薄さやくぼみが解消されます。肌のターンオーバーサイクルも整い、目の下のクマが改善していきます。 目に見える効果は、線維芽細胞移植の3~6か月後を目安に感じられます。 自分自身の細胞を使った治療であるため、違和感なくナチュラルに以前のご自身のお顔の状態に若返っていきます。
効果の持続期間
効果の持続期間は、2~3年程度が目安となります。 定期ケアとして1〜2年間隔で追加注入を行うのがおすすめです 移植した細胞は、時間が経過しても細胞自体は無くならず、患者様の肌の一部となって機能し続けます。耳裏から抽出した肌細胞は冷凍保存ができるため、クマへの再注入はもちろんのこと、他の部位において肌の老化が気になった際にも移植が可能です。
ダウンタイム
ダウンタイムはほぼありません。ご自身の肌細胞を使用するため、アレルギーの心配もありませんが、注入時は針を使用しますので、赤みや腫れ、内出血が生じる可能性があります。 腫れや内出血が出た場合でも、数日~2週間で自然に治まります。
組み合わせると良い美容再生医療
真皮線維芽細胞移植は、ACRS療法との相性がよく、双方の施術を組み合わせることで、より高い若返り効果が期待できます。 当クリニックで組み合わせ治療を行う際は、ACRS療法にて弱った肌細胞を修復し、土台となる真皮層の状態を整えてから、真皮線維芽細胞移植を行います。
ACRS(自己血サイトカインリッチ注入)療法
ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)療法は、肌再生医療の一つであり、抗炎症性サイトカインを多く含んだ血液成分を気になる部分に注入する治療です。 サイトカインとは、細胞間の情報伝達を行うことで身体機能を保つ働きを担っている物質であり、炎症を引き起こす「炎症性サイトカイン」と、炎症を抑える「抗炎症性サイトカイン」が存在します。炎症性サイトカインは、加齢や紫外線、外的ストレスなどのさまざまな要因によって増えることが知られています。炎症性サイトカインが多い状態に傾くと、活性酸素が生み出されて、シワやたるみなどの老化現象を進行させてしまいます。 ACRS療法では、活性化した成長因子と抗炎症性サイトカインを含んだACRSの注入により、炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインのバランスを整えて慢性炎症状態を緩和し、弱った肌細胞を修復します。 真皮層のコラーゲンやエラスチンが増えて、肌細胞の機能が底上げされます。ACRS療法を3回したのちに線維芽細胞移植を行うことで、線維芽細胞の修復効果を高められます。
他の治療法との比較
美容医療を活用したクマ治療として、肌再生医療以外にも、ヒアルロン酸注射やスネコス注射などを含む複数の選択肢があります。注入治療は、クマの解消に対し効果が高く満足のいく仕上がりを得られやすい施術ではありますが、効果の持続期間は有限であるため、肌再生医療のような根本的な治療には繋がらず、定期的な施術が必要となります。
ヒアルロン酸注射
目の下へのヒアルロン酸注射は、黒クマ治療に有効です。 目元のふくらみの下にできるくぼみ部分に対して、ヒアルロン酸を注入して内側から持ち上げ、ふくらみとへこみの段差を目立たなくします。
スネコス注射
スネコス注射は、6種類のアミノ酸と非架橋ヒアルロン酸を配合した製剤を真皮層に注入する治療で、肌のハリや弾力を回復する効果があります。目元の皮膚にハリと弾力、厚みをもたらして、青クマや黒クマを目立たなくします。
まとめ
目の下のひどいクマを改善する治療についてご紹介しました。 目の下のクマの状態が進行してひどいと感じている方でも、諦める必要はありません。肌再生医療を活用すれば、肌細胞を再生し、目元の皮膚の老化を改善できます。 真皮線維芽細胞移植は、青クマや黒クマの改善に効果的ですし、肌の老化の進行を遅らせる働きもあります。ご自身の皮膚から採取した細胞は、凍結凍結保存が可能であり、将来的に目元以外への移植にも使用できます。 対症療法とは異なり、根本治療であるため、治療時に数年前の肌の状態に戻して若返りができます。 既存の治療では十分な効果が得られなかった方にもおすすめです。 プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。 目の下のクマでお悩みの方、クマ取りをご検討中の方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。 医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
美容外科・ 美容皮膚科 |
西梅田駅から徒歩2分 プライベートスキンクリニック |
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所在地 | 〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-16 京富ビル2階 |
診察時間 | [ 完全予約制 ] 10:30~19:00 |
DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
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平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
平成24年 | 医学博士学位取得 |
平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第67回日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- 額(おでこ)へのヒアルロン酸注入による輪郭形成の134症例 -使用量についての経験及び検討-
- 最新型医療ハイフ(ウルトラフォーマー®MPT)の77症例における経験及び安全性についての考察
- 第42回日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について