目の下の脂肪注入とは?クマ取りとの併用についても詳しく解説!


この記事でわかること
目元は年齢が出やすいパーツの一つです。目の下にくぼみやクマができると、疲れた印象や老けた印象が強くなるため、お悩みの方も多いと思います。そんな目元のお悩み改善におすすめなのが脂肪注入です。目の下の脂肪注入は、気になるクマやくぼみによる段差を滑らかにし目立たなくする施術です。
目の下のクマ取りには、脱脂による治療を提案されるケースが多いと思いますが、脱脂と脂肪注入はとても相性がよく、併用されるケースも多い施術となります。
本日は、目の下の脂肪注入の特徴と、クマ取り治療法の比較について解説します。目元の症状によって適した施術が変わります。目の下のへこみやクマでお悩みの方、ぜひご覧くださいね。
目次
目の下の脂肪注入とは
目の下の脂肪注入は、目の下にできるクマやくぼみがある部分に、ご自身から採取した脂肪を注入してボリュームを出し、フラットな状態に改善する治療です。持続性があり、ナチュラルな仕上がりで、明るく若々しい目元を取り戻せます。目元のお悩みとして多い黒クマやゴルゴラインの改善に有効です。 黒クマ(影クマ・目袋)は、目の下にできたでこぼこによって影が強調されるクマで、主な原因は、皮膚のたるみと眼窩脂肪のせり出し、目の下のくぼみです。段差がフラットになるように脂肪を注入して、影を目立たなくします。 ゴルゴラインは、目頭の下から頬に斜め入るラインで、こちらも同様に凹んでいる部分に脂肪を注入してボリュームを補い滑らかにします。 また、脂肪注入した部分は、皮膚の色が明るくなり、ハリもアップするため、青クマや茶クマを目立たなくする効果も期待できます。
目の下の脂肪取りはこんな方におすすめ
- 目の下に影ができる
- 目の下のふくらみが目立つ
- 目の下がくぼんでいる
- 目の下のたるみが目立つ
- ゴルゴラインが目立つ
- 切らない施術で黒クマやくぼみを改善したい
- 目元の若々しさを取り戻したい
- 繰り返し行う施術は避けたい
注入する脂肪について
当クリニックでは、マイクロファット、ナノファット加工した脂肪(シルキーファット)を使用しています。 採取した脂肪から、不純物を取り除き、細分化して滑らかな状態に加工します。細かく良質な脂肪は、脂肪幹細胞の密度が高く、定着率も上がります。柔らかい脂肪であるため、皮膚の薄い目元への注入にも適しており、繊細な調整が可能です。
施術の流れ
1. カウンセリング
患者様のお悩みとご希望を伺います。症状に適した施術方法をご提案します。
2. 脂肪採取
脂肪が多い部分から採取します。皮膚を数ミリ切開したのち、注射針を使って脂肪を吸引します。一般的には、太ももやお腹の脂肪から採取します。 目の下のみ脂肪注入を行う場合は、吸引する脂肪は少量となります。
3. 脂肪の加工
採取した脂肪はそのままでは使用できませんので、加工して不純物を取り除きます。当クリニックでは、マイクロファット、ナノファットの処理を行い、脂肪を細かく滑らかな状態にしていきます。
4. 脂肪注入
医師によるデザインとマーキングを行い、加工した脂肪を目元に少しずつ点状に注入し、段差を滑らかに整えていきます。くぼみの状態を確認しながら丁寧に注入します。少量ずつ注入することで、しこりができるリスクを減らせます。
5. 施術後
お薬をお渡しします。 施術直後から、ご帰宅いただけます。
クマ取り治療の特徴と比較
クマ取り治療には、複数の選択肢があり、必ずしも脂肪注入が必須ではありません。黒クマの治療の場合、目の下のへこみ、眼窩脂肪によるふくらみ、目元の皮膚のたるみなど、症状によって、適した施術が変わります。 脂肪注入だけで改善できるケースもありますが、余分な眼窩脂肪を取り除く脱脂や、皮膚のたるみと眼窩脂肪の除去ができるハムラ法が適している場合もあります。
目の下の脂肪注入が向いている方
黒クマによる、目の下のくぼみやへこみが目立つ方には、脂肪注入単体での治療が有効です。 また、他院で脱脂を行った後にへこみが目立つようになった方にも、脂肪注入にて段差をフラットな状態にできます。 血行不良が原因となる青クマや、色素沈着による茶クマの治療としても有効です。脂肪注入部は肌の色が明るくなりクマの色みを改善できます。 ゴルゴラインが目立つ方には、溝部分に注入すると目立ちにくくなります。
脱脂(下眼瞼脱脂)が向いている方
目の下のふくらみが目立つ方には、下眼瞼脱脂をおすすめします。 黒クマの治療として効果的で人気が高いのが通称「脱脂」と呼ばれる下眼瞼脱脂(目の下の脂肪取り)です。下まぶたの裏側(経結膜側)から、クマの原因となる余分な眼窩脂肪を取り除く方法で、目の下のふくらみを改善します。 切開位置は、まぶたの裏になるため、見える位置に傷がつかず、手術ではありますが比較的受けやすい術式です。

下眼瞼たるみ取り(ハムラ法)が向いている方
目の下の皮膚のたるみが強い方には、ハムラ法がおすすめです。 下眼瞼たるみ取り(ハムラ法)は、目の下の皮膚のたるみと眼窩脂肪によるふくらみを改善する施術です。下まぶたのまつ毛のラインに沿って切開し、垂れ下がった余分な皮膚の除去と、余分な眼窩脂肪の切除や脂肪の移動によって、目元のふくらみとへこみの両方を改善して、滑らかな状態にする施術です。 ダウンタイムは他の施術よりも長めになります。最終的には傷跡は目立たなくなりますが、切開ラインが見える位置にあるため、脱脂に比べると多少負担は大きい術式となります。

脱脂(下眼瞼脱脂)+脂肪注入が向いている方
脱脂によりせっかく脂肪を取り除いてふくらみがなくなっても、へこみが強調されてげっそりとした印象になってしまうケースがあります。目の下のふくらみとくぼみが混在している場合や、ゴルゴラインあたりのへこみが強いような場合には、脱脂後にへこんだ部分への脂肪注入にて改善できます。 また、もともとふくらみが強い場合、脱脂によって脂肪によるふくらみがなくなると、皮膚が余って目元のシワが目立ってしまうケースもあります。脂肪注入を行えば、ボリュームとハリが出て、小じわも改善されて目立ちにくくなります。
目の下の脂肪注入のダウンタイム
目の下の脂肪注入のダウンタイムの目安は、数日~2週間程度です。 施術後は、腫れ、内出血、軽度な痛みが生じる可能性があります。
目の下の症状
施術後は、目元の脂肪注入部に軽い痛みや腫れ、熱感などの症状が生じる可能性があります。
痛み
軽い痛みや違和感は、数日程度で治まります。
腫れ
腫れのピークは3日目までで、1週間程度で落ち着ついてきます。腫れが治まった後に軽度のむくみが続く可能性がありますが、徐々に改善します。
内出血
内出血は出る場合と出ない場合があります。症状が出た場合のピークは3日目までで、その後は少しずつ赤紫色から黄色へと変化して1~2週間程度で引いていきます。
針跡
脂肪注入時の針跡は赤く目立つ可能性がありますが、1~2週間程度で改善します。 施術の翌日からメイクは可能ですが、目元への脂肪注入の場合、腫れが目立つ可能性がありますので、休前日やお休みを取るなど、施術のスケジュールの調整をおすすめします。
脂肪採取部の症状
脂肪採取は太ももや下腹部の脂肪を使用するケースが多いです。 採取した箇所には、軽度の痛みと腫れ、内出血が起きる可能性があります。
痛み
脂肪吸引部に筋肉痛のような鈍痛がでるケースがあります。1~2週間程度で落ち着きます。動いた際に、軽度の痛みが生じる可能性もあります。
腫れ・内出血
2~3日後に腫れや内出血が生じるケースが多く、1~2週間程度で回復します。 副作用の症状は、脂肪の吸引量によって変わりますので、量が少ない場合は、症状も軽度ですむ可能性があります。
目の下へ注入した脂肪が定着するまでの期間
注入した脂肪は、施術後3カ月程度で吸収が落ち着いて安定します。 注入した脂肪のすべてが定着するわけではなく、一定量は体内に吸収されます。脂肪の定着率は個人差がありますが、一般的には30~70%程度です。他の部位に比べ、目の下は注入した脂肪が定着しやすいため、1回の注入でお悩みが改善されるケースが多いです。
まとめ

目の下の脂肪注入の効果や特徴、他のクマ取り治療との併用や比較について詳しくご紹介しました。目の下の脂肪注入は、目元のクマやへこみ、ゴルゴラインなどのお悩みの解消に効果的な施術です。黒クマ治療の場合、ふくらみやへこみ、皮膚のたるみの症状の度合いによって、適した施術が変わります。施術の効果だけでなく、ダウンタイムや費用などのご希望も踏まえてご検討くださいね。 プライベートスキンクリニック(PSC)では、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案いたします。 目の下のへこみやクマでお悩みの方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。 医師・スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております!
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
目の下の脂肪注入のデメリットは?
施術後は、腫れや内出血、痛みなどの副作用が生じる可能性があり、脂肪を採取した箇所にもダウンタイムが生じます。脂肪の定着率は100%ではないため、注入した脂肪は一定量吸収されます。また、同じ位置に多く注入しすぎるとしこりとなるリスクがあります。目の下のクマ取りに脂肪注入が必ずしも適しているとは限らず、皮膚のたるみが強い場合や目の下のふくらみが大きい場合は、脱脂と脂肪注入の併用や、他の施術が向いているケースがあります。
目の下には脂肪を注入できますか?
目の下への脂肪注入は、クマ取りやゴルゴラインの改善に有効であり、若々しい印象の目元を作ることができる美容施術です。使用する脂肪は、ご自身の太ももなど脂肪が多い部分から採取します。不純物を取り除き、滑らかな状態に脂肪を加工してから、目元に注入します。
目の下の脂肪注入はどのくらい持ちますか?
一度定着した脂肪は半永久的に効果が持続します。目元への注入は、他の部位に比べて定着しやすい傾向があります。一般的に30~70%の定着率となります。注入する脂肪の処理方法や医師の注入技術、術後の処置、個人差によって定着率は変わります。
美容外科・ 美容皮膚科 |
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診察時間 | [ 完全予約制 ] 10:30~19:00 |
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DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- 一般社団法人日本創傷外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
経歴
平成14年 | 大阪医科大学医学部医学科:入学 |
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平成22年 | 大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入局 |
平成23年 | 守口敬任会病院:入職 |
平成25年 | 東住吉森本病院:入職 |
平成27年 | 大阪医科大学付属病院 形成外科学教室:入職 |
平成28年 | 東住吉森本病院:入職 |
平成30年 | プライベートスキンクリニック:入職 |
学会発表
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- ヒアルロン酸によるたるみ・ほうれい線改善治療における100症例の経験及び考察
- ヒアルロン酸による鼻の整形93症例の経験及び考察