レーザートーニングとフォトフェイシャルの違いは?


レーザートーニングとフォトフェイシャルはどちらもシミの治療に人気のメニューです。
今回は、この二つの治療の違いについて分かりやすく解説します。
目次
レーザートーニングとは

レーザートーニングは、低出力のレーザーを繰り返し照射することで、シミの元となるメラニン色素を徐々に破壊していく治療です。
シミ取りレーザーとの違いについてもよく質問があるのですが、シミ取りレーザーは高出力のレーザーをシミに照射することで、
短期間にシミをなくすことを目的としたレーザー治療です。
一見するとシミ取りレーザーの方が良いように思えるのですが、どちらにもメリットデメリットがあるのです。
シミ取りレーザーのメリット・デメリット
シミ取りレーザーのメリットは、少ない回数でシミを破壊できる点にありますが、ダウンタイムが長い点や、
ダウンタイム中は照射部位に医療用テープを貼り、紫外線から照射部位を守る必要がある点、肝斑が疑われる場合、その部位には照射ができない点がデメリットです。
レーザートーニングのメリットは、低出力のレーザーを使用するため、肝斑を刺激することなく徐々にシミを破壊することです。
また、ダウンタイムがほぼ無いため、日常生活に影響を及ぼさない点も人気の理由です。
一方、レーザートーニングのデメリットは、出力が弱いレーザーを用いるため、効果を実感できるまでにある程度の回数が必要という点です。
フォトフェイシャルとは

フォトフェイシャル®は、M22というマシンを使ったIPL(光)治療のことで、商標登録をされています。
広い波長の光を照射することで、お肌のシミやくすみを徐々に改善したり、お肌のトーンを上げることができる治療です。
また、光によってお肌の細胞が活性化することで、コラーゲンの産生を促し、キメのあるお肌に導いてくれます。
では、フォトフェイシャルとレーザートーニングの違いはなんでしょう?
レーザートーニングとフォトフェイシャルの違い

レーザートーニングとフォトフェイシャルの違いには、レーザーによる治療か光による治療なのか、効果の違いやダウンタイムの違い、費用の違いなどがあります。
治療方法の違い
レーザートーニングとの大きな違いは、レーザーによる治療か光による治療かという点です。
レーザーは単一の波長で(当院のレーザートーニングは1064nmという波長で照射します)メラニン色素(黒色)をターゲットとして照射をするのに対し、
フォトフェイシャルは幅が広い波長(500~1200nm)を照射することで、メラニン色素(黒色)以外にもヘモグロビン(赤色)にも効果を発揮するため、
赤ら顔の改善にも効果的です。ただし、シミの中でも肝斑に対しては刺激を与えることによって憎悪する可能性があるため、
肝斑の疑いが所見される場合には、レーザートーニングがファーストチョイスになるかと思います。
効果の違い
レーザートーニングは、単一の波長でお肌の深い層にまで効果があるのに対し、フォトフェイシャルはお肌の浅い層に効果を発揮するという違いがあります。
効果の違いのイメージとしては、シミ・くすみ・そばかす・肝斑に集中的に効果を発揮するレーザートーニングと、
シミ・くすみ・そばかす・赤ら顔・お肌のキメなど幅広く美肌効果を発揮するフォトフェイシャルの違いといったイメージです。
ダウンタイムの違い
レーザートーニング、フォトフェイシャルともにダウンタイムはほぼ無い治療ですので、
どちらも治療直後からメイクなどをしていただけます。
費用の違い
レーザートーニング、フォトフェイシャルともにおおよそ1回の治療で15,000円~30,000円程度の設定のクリニックがほとんどです。
初回のお試し価格や、複数回のコース価格を用意しているクリニックもあります。
どちらの治療も回数を重ねるごとに効果を実感できる治療ですので、コースを検討される方も多いです。
まとめ
今回は、レーザートーニングとフォトフェイシャルの違いについてご紹介いたしました。
実は、フォトフェイシャル®とはM22という光治療マシンを使用した治療の名称で、商標登録をされている治療です。
当院では、フォーマαというマシンを使ったIPL(光)治療を行っていますので、フォトフェイシャルという名称は使用していませんが、
幅広い波長の光をフォト(写真)のように照射することができるマシンです。
IPL(光)治療やレーザートーニングの治療を検討中の方は、当院へお気軽にご相談ください☆
よくあるご質問
患者様からよくいただく質問をご紹介します。
フォトフェイシャルとレーザートーニングどっちがいいですか?
レーザートーニングは、単一で長い波長の熱エネルギーが真皮上層にまで照射されるので、肝斑だけでなく色素沈着やくすみ、毛穴にも効果的です。フォトフェイシャルは、波長が広域なため、シミ、小ジワやハリ不足、赤ら顔など様々な肌トラブルに効果的です。フォトフェイシャルはどちらもダウンタイムがほとんど無いというメリットがあります。
美容外科・ 美容皮膚科 |
西梅田駅から徒歩2分 プライベートスキンクリニック |
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診察時間 | [ 完全予約制 ] 10:30~19:00 |
DOCTOR.
このページの監修医師
資格
- 一般社団法人日本形成外科学会 形成外科専門医
- 特定非営利活動法人日本レーザー医学会 認定医
- 一般社団法人国際抗老化再生医療学会 正会員
- 一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)正会員
- 一般社団法人日本美容皮膚科学会(Japanese Society of Aesthetic Dermatology)正会員
- 一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会 正会員
- アラガン社 VST(ボトックスビスタ)認定医
- アラガン社 ヒアルロン酸バイクロスシリーズ注入認定医
- Miramar Labs社(ミラドライ開発社)ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
- レスチレン認定医
経歴
平成15年 | 大阪医科大学 形成外科教室:入局 |
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平成21年 | 大阪医科大学 助教(准):就任 |
平成24年 | 医学博士学位取得 |
平成25年 | 某美容クリニック:院長就任 |
令和5年 | プライベートスキンクリニック |
学会発表
- 第67回日本形成外科学会総会・学術集会(2024年4月10日~12日)
- 額(おでこ)へのヒアルロン酸注入による輪郭形成の134症例 -使用量についての経験及び検討-
- 最新型医療ハイフ(ウルトラフォーマー®MPT)の77症例における経験及び安全性についての考察
- 第42回日本美容皮膚科学会総会(2024年8月31日~9月10日)
- PRPを用いた複合治療におけるざ瘡後瘢痕と毛穴開きの治療の当クリニックでの経験について